テーマは自我状態4です。
インナーチャイルドをさらに深く学びます。
インナーチャイルドは大人になった私たちの生活を汚染するものです。
中でも代表的なのは、共生関係です。
言い換えれば、共依存です。
不健康な家族関係は、お互いが依存し合う関係となり、依存される側、依存する側のそれぞれは、自分の欲求、感情に気づいてない状況です。
例えば、アルコール依存症、DVの家庭環境にある場合に、依存関係が多く見受けられます。
そのほかに信頼問題もあります。
人は、乳児期に母子間の基本的信頼関係が確立していないと、社会の中で、信頼関係に支障をきたすようなことを繰り返してしまうことになります。
このような人は、最終的には孤立化するようなゲームを繰り返す傾向が見受けられます。
また、依存症、中毒症もあります。
常に何かに依存している、あるいは中毒になっていないと落ち着かない人がいます。
夫々の人は、好んで依存症や中毒になっているわけではありませんが、そのような行動をしていないと不安で不安でたまらないという思い込みがあるのです。
また、魔術的な思い込みがあります。
例えば、代表的な例で、適齢期の女性は白馬の王子様が迎えに来てくれると思い、何もしないでずっと待ち続けている、あるいは、男性は理想の女性を探し続けるといった具合です。
このように、インナーチャイルドは、大人になった私たちの自我の汚染となって現れています。
社会生活の中で、自分が生き辛さを感じた時、自分の幼少時の欲求、感情を振り返る作業は、インナーチャイルドと出会う、いいチャンスです。
インナーチャイルドが抱えている思い込みや偏見を修正して、社会生活、人間関係を円滑にすることは、今ここの、大人の私たちにとって有効な手段となることでしょう。
さて、次回は自我状態の「アダルト」を学びます。
次回もよろしくお願いします。