「転移」から始まることもあるさ♪/言語科学心療士養成講座(2017/2/3開催)

昨日より、「言語科学心療士養成講座(上級)」がスタートしました!

第1回目の記念すべき夜、7名の猛者たちが参加してくださり、皆で楽しく勉強を進めることができました。

どうもありがとうございました♪

途中からの参加も可能ですので、少しでも興味のある方は、お気軽にお問い合わせください(`・ω・´)ゞ

 

初回となる昨日は、以下のテーマについて講義を行いました。

● 精神分析と交流分析

● 交流分析の哲学・自我状態モデル

 

「精神分析」を土台とし、エリック・バーンによって創られたのが「交流分析」です。

両者の概念や考え方を幅広く知っておくことは、心理カウンセラーとしての引き出しを増やすことにも繋がります。

それぞれを別物として区別するのではなく、クライアントに寄り添うための道具として活用するために学んでいきましょう。

 

 

さて、昨日お話したことの中から「転移」について、少しご紹介させていただきます(^^)

 

「転移」とは…

過去の重要な人物(多くの場合は両親)に対して抱いた『感情』や『対人関係のパターン』

それらを現在の人間関係の中でも同じように繰り返してしまう (機械的・無意識に!)

 

このような現象を「転移」といいます。

「転移」は、日常生活においても、またカウンセリングの治療関係においても、よく見られることです。

 

例)恋愛関係

お母さん(お父さん)と同じような女性(男性)を好きになる。

お母さん(お父さん)と真逆の女性(男性)を好きになる。

 

例)治療関係

カウンセリングを受けているクライアントが、親身になってくれる異性のカウンセラーに対して好意(恋愛感情)を抱く。

 

 

どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?

それは、幼い頃に抑圧した欲求・感情を、他人に映し出すことで満たそうとするから、というのが一つの要因だと言えそうです。

 

それが治療関係においても起こるというのは、カウンセラーとクライアントの関係が、親子関係とよく似たものになるから。

クライアントにとって、親身になって自分を理解しようとしてくれるカウンセラーが、お父さん・お母さんのように感じられるのです。

この時の自我状態は、クライアントが「チャイルド(子供)」、カウンセラーが「ペアレント(親)」になっています。

 

 

「転移」が起こるのは決して悪いことではありません。

カウンセリングとは、「転移」などの経過を経ながら、問題解決に向けた関係を築き上げていくプロセスです。

カウンセラーとしては、しっかりと転移している現状を受け止め、その背景にあるクライアントの欲求や感情を深いレベルで理解してあげること。

そして、しっかりとクライアントとの信頼関係を構築し、機が熟したところで問題解決へのスタートを切るのです。

そのような意味で、「転移」は治療関係の第一歩と見ることもできるでしょう。

 

 

ちなみに、カウンセラーは「逆転移」にも気をつける必要があります。

例)

クライアントに幼い頃の娘(息子)を重ね合わせ、ついつい感情移入をした関わり方をしてしまう。

自分を気に入ってもらおうとして、クライアントを必要以上に甘やかしてしまう。

 

 

「転移」や「逆転移」を正しく理解し、「アダルト(成人)」の自我状態をしっかりと機能させたカウンセラー(自分)になりましょう!

 

 

 


 

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