こんにちは!
昨日、心理カウンセラー養成講座を開催しました。
「ラケット感情」の3回目の講義を行いました。
参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました(^^)/
前々回、前回の復習はこちらから♪
「ラケット感情」は、幼い頃に親から認めてもらうため、使うことを許された“代理感情”を繰り返し使うことで身につけてきたものです。
“代理感情”と表現されるように、なんらかの刺激に対して湧き上がる“本物の感情”を抑圧するのと同時に、「ラケット感情」が表出します。
この一連の流れは、瞬間的な速さで無意識のうちに行われるため、本人はそれが「ラケット感情」であることを認識してはいません。
本人が認識している限りでは、その「ラケット感情」こそが“本当の感情”なのです。
ここで、“本物の感情”と“本当の感情”というように、敢えて言葉を使い分けています。
私たちの中から自然に湧き上がってくる感情、情動、欲求が“本物の感情”です。
一方、私たちが「感じている!」と認識しているものは、自分にとっての“本当の感情”であるといえます。
それが「ラケット感情」の場合もあれば、“本物の感情”である場合もあるでしょう。
私たちが「ラケット感情」を感じている時には、自分が認識している“本当の感情”と、湧き上がってくる“本物の感情”の間にズレが生じています。
そのために、なんだかよくわからない違和感や不全感を抱くことになるのです。
そして、その時に抑圧されてしまった“本物の感情”は、処理されることなく自分の中に溜まっていきます。
それが溜まりに溜まったあかつきには…ドッカーンと爆発するかもしれませんΣ( ̄□ ̄ )
そして、その爆発は、人それぞれにいろんな形となって現れます。
うつや神経症などの精神疾患になる人がいるかもしれません…
会社を辞めたり、離婚したりする人がいるかもしれません…
他人を傷つけたり、なんらかの犯罪に手を染める人がいるかもしれません…
一つ一つは小さなことであったとしても、積もり積もって大きな反動となり、自分でも望まないような形として現れることがあるのです。
このような流れが、「ラケット・システム」というモデルで説明されています。
「ラケット・システム」とは…
『脚本に縛られた個人によって維持される、感情・思考・行動を自己強化する歪曲されたシステム』と定義されています。
このシステムの流れを簡単に記述すると、以下の通りです。
1.幼い頃の決断に基づいて自分の信条(=人生脚本)を創り上げる。
2.「ラケット感情」を味わうような経験を繰り返す。
3.「ラケット感情」を経験した記憶と、抑圧された“本物の感情”を溜め込む。→ 爆発
4.結果として、人生脚本が正しいのだと再認識し、人生脚本を強化していく。
このように説明されると、なんだか悪循環が無限に続いていくような…そんな感じがするかもしれませんね(^▽^;)
でも、大丈夫です!!
この流れは断ち切ることができます。
自分の人生はいつでも自分で選び直すことができるのですから(`・ω・´)ゞ
まずは、無意識に自分が繰り返していることは何だろうか…と自問してみましょう。
無意識に繰り返している行動や、それに合わせて感じている感覚にはどのようなものがあるでしょうか?
「無意識を意識化していくこと」「自分自身に気付くこと」が大切なのです。
気づくことさえできれば、あとはそれを変えていけるように行動するのみ!
そして、自分の“本物の感情”の存在に気付き、それが出てくることを察知できた時には、そのまま感じ尽くしてあげましょう。
また、溜め込んできた“本物の感情”を解放してあげましょう。
抑圧したまま生きるのか、解放しながら生きていくのか…それによって、人生は大きく変わってくることでしょう。
解放することで、もっともっと自由な感覚を味わえるはずです。
「ラケット感情」は、“本物の感情”に気付くチャンスを与えてくれます。
幼い頃、自分を守るために活躍してくれた「ラケット感情」に感謝をし、今は不要になった「ラケット感情」を少しずつ手放していきませんか?(^-^)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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