セルフ・リペアレンティング ~アダルトチルドレンからの卒業/心理カウンセラー養成講座(2016/10/13開催)

こんにちは!

昨日、第38回心理カウンセラー養成講座を開催しました。

今回から4回にわたり「セルフ・リペアレンティング」がテーマです(`・ω・´)ゞ

 

 

「セルフ・リペアレンティング」って、聞いたことありますか?

もしかしたら初めて耳にする人もいるかもしれませんね。

「セルフ・リペアレンティング」とは、“自己再養育”を意味します。

つまり、「自分が自分にとっての理想的な親となり、自分を育て直す」ということなんです。

 

 

では、なぜ「セルフ・リペアレンティング」が必要なのでしょうか…?

 

 

皆さんは、「アダルトチルドレン」ってご存知ですか?

「ミスターチルドレンなら知ってる…どうでもいいけど!」って人もいるかもしれません(∩´∀`)∩

 

「アダルトチルドレン」とは…

親とのかかわりの中で、家族に機能不全があったことによって、

大人になってもなお精神的なトラウマがあったり、生きづらさを感じているような人や現象のことを指す言葉です。

例えば、親がアルコール依存の家庭であったり、両親が喧嘩ばかりしているような家庭などに見られる現象かもしれません。

そんな家庭で育った子供は、子供なのに大人の役割を求められます。

親から直接要求されるわけではありませんが、自分自身がしっかりしないと安全に生きていけないために、そうならざるを得なかったのです。

親に認めてもらうため、愛してもらうために、自分自身を守るための“信念”として、思考・感情・行動を習慣化してきた結果なのです。

 

しかしながら、そのような“信念”は、大人になって社会生活を送る自分にとっては、既に不要なものかもしれません。

なんとなく生きづらさを感じていたり、いつもいつもうまくいかないと感じているのは、不要になった“信念”を今も抱えたまま生きているからなのです。

想像してみて下さい…

子供の頃に身に着けた服を、大人になった今でも脱ぎ捨てることをせず、窮屈な思いをしながら着続けている自分の姿を。

少しおかしくて笑ってしまうような例えかもしれませんが、アダルトチルドレンとはそういうことなのです。

生きづらいにきまっていますよね(>_<)

 

 

そんな自分を、自分が理想の親となって育て直すプロセスが「セルフ・リペアレンティング」です!

それでは、「セルフ・リペアレンティング」って一体なにをするのでしょうか…?

 

 

基本的にアダルトチルドレンに該当する人は、自我状態でいうと「AC(順応したチャイルド)」が強く働いています。

親に認めてもらうために、自分の自然な欲求を抑圧しながら生きてきたのだから、当然と言えば当然ですね。

その過程では、認知を歪曲したり、不正直な交流を繰り返してきたため、世の中を安心・安全なものであると認識してはいません。

自分ではそう思っていなかったとしても、身体の奥底にはそんな不信感があるのです。

それは、自分自身に対する不信感の表れであると考えることもできるでしょう。

幼い頃から自分の欲求、情動を抑圧し続けてくれば、自分が自分を信じられないのも無理はないのかもしれません。

(アダルトチルドレンでなくても、誰にでもそういった側面はあるのかもしれませんね。)

 

セルフ・リペアレンティングでは、そんな自分の「AC(順応したチャイルド)」に対して、

自分の「NP(養育的な親)」や「A(成人)」の自我状態から、“受容と共感”、“許可と保護”を与えていきます。

自分自身を無条件に受け入れ、許し、守ってあげることで、自分のチャイルドと信頼関係を築き直すのです。

自分のチャイルドに、「世の中は安全なんだよ」って感じてもらい、確信してもらう必要があるんです。

さらには、自分自身の可能性に希望が持てるところまで育て直すことが大切です。

 

そのためにも、自分のチャイルドの欲求に気付いてあげることが必要でしょう。

幼い頃の自分が我慢して押し込めてきた想い…

「お父さんともっと〇〇したかった」「お母さんに〇〇して欲しかった」「こんなお父さん、お母さんだったら良かったのに!」

そんな想いを探して、気付いてあげること。

そして、自分がチャイルドになりきって、“今ここ”で、それらの想いを体験してあげることも大切なことです。

 

 

この一連の作業には、粘り強さが必要です。

“今ここ”の自分と、自分のチャイルドとの根くらべです。

チャイルドに信頼してもらうには、まずは“今ここ”の自分がチャイルドを信じて、「セルフ・リペアレンティング」を粘り強く続けていくことが必要です。

それは、もしかしたら一生続く作業になるのかもしれません。

ただ言えることは、自分のために自分を育て直すことができるのは、自分自身だけだということです。

それをするかしないかは、自分の選択です。

生きづらさのもとになっている“信念”や“習慣”を手放し、自由に生きてみたいと思いませんか?

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/

 

 

 


 

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