アダルトチルドレンのケア~自分の軸を大切に/くまもとこころ塾(2016/11/26開催)

こんにちは!

11月26日(土)に「くまもとこころ塾」を開催しました。

参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました。

他県からもご参加いただき、心より感謝しております(>ω<)

 

 

今回は、傾聴における『共感』と、『アダルトチルドレン』について学びました。

 

 

皆さんは、『共感』するってことは、どんなことだと思いますか?

“ピタリと相手と同じ気持ちになること”だと認識している人も多いのではないでしょうか。

それができればいいのですが…人が他人とピタリと同じ気持ちになるというのは、なかなか難しいことかもしれません。

 

『共感』とは、深めていくものです。

最初は相手の気持ちが分からなくても、焦らず、“すぐに分かろうとしない”ことです。

もし、相手の気持ちが「分からない」「ギャップがある」と感じたとしても、そのことに気づき、相手に関心を持って注意を向けることで、既に『共感』がスタートしているのです。

『共感』とは、技術や能力の問題ではなく、態度・姿勢の問題なのです。

真摯に寄り添い、率直な関わりをすることで、本当の意味での『共感』が生まれ、信頼関係が創られていくのです。

 

 

次に、『アダルトチルドレン』という言葉はご存知でしょうか?

それがタイトルになっている本があったり、誰かのブログに書かれていたり…

どこかで見聞きしたことがある人もいるのではないでしょうか。

 

『アダルトチルドレン』とは、機能不全にある家族で育った子供たちや、そんな経験をして大人になった人たちを指す言葉です。

家族の中にも大人社会(の情報)が存在しており、子供がそこから適切な距離を保ちながら、守られて育つことが望ましいと考えられます。

しかし、両親が喧嘩ばかりしていたり、子供が家族の問題に晒されているような状況においては、子供が自らの身を守るために奮闘しなければならなくなってしまいます。

子供にとっての安心・安全とは、両親からの愛情や保護によって得られるもの。

子供にとっては、親が自分の世界を支配するすべてと言っても過言ではないのです。

 

そんな子供たちは、親の愛情を獲得するために、常に、親に気に入ってもらえるような感情・思考・行動をとるようになります。

親や周囲の状況を察知するため、自分のアンテナは常に外向きの状態です。

自分の感情や内面については考える余地もありません。

無意識のうちにそんなことを積み重ねて生きてきたとしたら、その人は一体どうなってしまうでしょうか…?

子供のうちはまだ何とかなるのかもしれません。

しかし、成長して大人社会で過ごすようになる頃には、様々な問題に直面することは想像に難くないでしょう。

 

『アダルトチルドレン』は、“自分の軸”を築き上げることができていません。

それ故に、一生懸命努力はしているけれど、いつも他人や周囲の影響を受けてしまってうまくいかず、そんな自分に自責の念を抱きながら生きています。

 

『アダルトチルドレン』のケアのポイントは、いかにして“自分の軸”を創り上げていくか。

つまり、「自分で感じて、自分で考えて、自分で行動できるようになる」ということです。

普通の人からすれば何でそんなことができないのか分からないかもしれませんが、彼らにとってはそれができないのです。

もしかしたら、自分が自分の意志で動いていないことに気づくことすら、できてはいないでしょう。

自分で感じ、考え、行動していると認識しているのです。

でも、自分の中にある本物の欲求がうずき出すから不全感がなくならない…

程度の差こそあれ、思い当たる節のある人は意外と多いのではないかと思います。

 

『アダルトチルドレン』から卒業するためには、相当の覚悟と努力が必要です。

自分の慣れ親しんできた生き方を変えるというのは、簡単なことではありません。時間も必要でしょう。

一番大切なことは、そんな自分に気づき、ありのままの自分を受け入れること。

そして、変わろうとする自分自身の強力な意志です。

 

 

<はあと・ステーション>には、そんなあなたをサポートする覚悟や意志があると自負しています。

そして、愛情深く、優しく寄り添う準備ができています。

もし、あなたにとって必要であるならば、いつでも<はあと・ステーション>をご活用ください。

必要がなくなったその時には、笑顔であなたの自律を祝いましょう。

そして、また必要になることがあったなら、その時には笑顔であなたを迎え入れましょう。

すべては、あなたが創り上げていくのです。

 

 

以下、くまもとこころ塾にご参加いただいた皆さんの感想をご紹介いたします。

 

 

★ Aさん

今日のこころ塾は、カウンセリングでクライエントに対しての共感についてのテストでした。

クライエントが悲しそうな顔をしていたら「悲しんですね~」としっかり受けとめてあげる。

クライエントの今ここの感情を感じ尽くすこと、その状態をカウンセラーが感じとる。

それが共感というものなんですね。

また後半は、アダルトチルドレンについてのビデオを観ました。

アダルトチルドレンは不安がベースになっているから、生きてるそのものが空回り・充実感の喪失、生きることにすごく損しているというお話でした。

幼い頃の生活習慣で思考・感情・行動・言葉・欲求を自分独自のものに変えて、しっかり自分の軸をもつことが大切だと学びました。

みんなみんな一生懸命生きてるんだ!!みんなみんな頑張って生きていこう!!って感じです。

 

 

★ Bさん

カウンセラーとして、クライアントの思いや気持ちをクライアントの視点に立って理解する、わかろうとする姿勢が共感であり、クライアントがどんなことを感じているのか、わかったふりはしない。

クライアントにただ関心を持って、共感できないのなら、ありのままをカウンセラーとして感じることができれば、それが共感の始まりということを今日のテストを解きながら整理できました。

相手との関わる姿勢を丁寧に寄り添っていくことが一番大切なんだと今日も思い出すことができました。

後半はアダルトチルドレンのお話を精神科の先生がアップされている動画を視聴しました。

ものすごくわかりやすかったです。

アダルトチルドレンの人に多い気分循環性障害という幼い頃からの生活習慣病を持った人とうつの人は違うんだと今日初めて知りました。

気分循環性障害というものも今日初めて知りました。

アダルトチルドレンからの脱却からの第一歩、1人でお蕎麦屋さんへ行き、メニューを見て自分で注文するのを決定することが練習になるとありました。

日常の小さな積み重ねっていうのもやはりとても大切なんですね。

今日もありがとうございました。

 

 

★ Cさん

前半の質問票では「共感」についてより詳しく、分かりやすい内容になっていて、「相手とのギャップや「分からない」という感じをありのままに感じることはすでに共感している」というのが新しい発見でした。

先週のワークショップでは、クライアントとカウンセラーの信頼関係がなければ、カウンセリングは成り立たないな…と感じていたんですが、まずはありのままに感じることで共感はスタートしていて、共感は何を感じたかが問題ではなく、相手との関わりの姿勢、注意の向け方に心がこもっていれば、それでOKなんだと感じました。

また、後半は機能不全の家庭で育った子どもたち、アダルトチルドレンの成り立ちや特徴、ケアついて分かりやすく説明されていて理解が深まりました。

クライアントに寄り添いながら、幼い頃から身につけた「心の生活習慣病」の変化を促進していく…。

カウンセラーって大変だけど、自分も人間的成長をさせていただける素晴らしいお仕事だなと感じました。

 

 

★ Dさん

共感についての認識のテストとアダルトチルドレンについて学びました。

共感とはクライアントに対するカウンセラーの姿勢・態度・関わり方であり、決して能力や技術ではないということがいちばんの学びでした。

わからないものはわからない、カウンセラーが自己一致していることが本当に大切なんですね。

そして、それはクライアントを否定することではない。

ただ関心を持って注目し、クライアントがどういう体験をしているかを関心を向けてつきとめていく。

クライアントが感情体験しているときは「さみしいんですね」などと断定する。怖がらなくてもいい。

クライアントは関心を向けてもらっているととるからとのこと。

あたりはずれではなくクライアントの心に近づいていくこと。

「資源はこれまでの自分の感情体験」

また、「アダルトチルドレンだということはカウンセラーにとっては武器」というのを伺って、やっぱり人生にはムダなことはない。

体験してきたこと、体験していないことの全てがきっと自分の強みになるのですね。

私はこの1年「ゲスく生きる」ということを心掛けています。

自分を大切にするということです。

自分のためにお金、時間、労力をたくさん使っているし、そば屋にも1人で行けます♡

これからも、多少の罪悪感や違和感を感じながらも怖れずにゲスくかわいくワガママに生きます!

今日もありがとうございました。

P.S. プリプリの「DIAMONDS」を思い出しました♪今日歌います(≧▽≦)

 

 

★ Eさん

第一部 逐語~共感の説明

カウンセラーがクライアントに共感する前提として

①クライアントと同じ気持ちになれないのは当たり前

②無理にクライアントに合わせるのは逆効果

③クライアントの視点に立ち、クライアントの感じている背景(禁止令等)を感じる

を踏まえた上で、共感はカウンセラーがクライアントに寄り添いクライアントをわかろうとする姿勢、関わり方の態度そのものである事を理解した。

共感し、相手の感情を外す事を恐れずカウンセラーの感覚(人生体験、感情体験)を駆使して、クライアントの心に近づいていく接近の動き、それがクライアントのために役立つやり方を挑戦する事だと認識できた。

第二部 アダルトチルドレンの画像講義

アダルトチルドレンの人は自分で感じ、考え、行動する軸ができておらず、自己否定して人の考え、指示をかまえてみ、軸がなくなる。

自分から軸を作る練習とカウンセリングによるモデリングの提示について少し深めていきたいと思った。

 

 

★ Fさん

今日のこころ塾もとても意味のある物でした。

テストは「共感」をテーマの問題でした。

カウンセラーとクライエントの成り立ちを改めて考えさせて頂きました。

カウンセラーの姿勢と関わり方が「共感」

「ちゃんと出来る」ではなく、クライエントにいかに寄り添い関心を寄せ、わかろうとするかが「肝」となること。

サラリと流すのではなく、クライエントの発した言葉や細かい動作もきちんと見て、感じること。

過去の出来事を思い出したクライエントの「今ここ」での感じ尽くしている感情をカウンセラーもまた感じ尽くすのが共感だという事が本当に大切なのだと改めて学びました。

後半は「アダルトチルドレン」を題材とした勉強でした。

アダルトチルドレンは、子供に悪影響となる(夫婦げんかとか…)環境で育った方が多いので、「感じる→考える→行動する」ということが「自分の為」ではなく「他人の為」となっているので、大人になると自分で考え行動するというのが大変になる事が多いので、自分の為に環境を選び、感情をコントロールする為、カウンセリングが有効であることを改めて学びました。

私もアダルトチルドレンなので、自分と向き合うことを楽しみながら生きていきます。

今日も良い時間を過ごせました。

ありがとうございました。

 

 

★ Gさん

テストで「共感」について、動画で「アダルトチルドレン」について学びました。

『共感とは、技術ではなく態度である』

この言葉にすべてが集約されているように感じています。

クライアントとまったく同じように感じることは誰にもできません。

クライアントの感情体験はその人だけのものです。

そのことを前提として、一緒になって感じ、考えていこうと寄り添うことが何よりも大切なのだということを再認識しました。

アダルトチルドレンについては、講義の内容がとても分かりやすく、理解が深まりました。

そして、改めて自分自身もアダルトチルドレンなんだろうなぁと感じました。

自分がアダルトチルドレンに該当するという前提でこれまでの人生を振り返ると、全てが腑に落ちる感じがして納得できます。

まずは、そんな自分に気付けたことを祝福し、これからはしっかりと“自分の軸”を創り上げていこうと思います。

「アダルトチルドレン」も、自分への理解を深めるための一つの考え方・概念に過ぎません。

そして、すべてを選択してきたのは自分自身です。

自分の過去をアダルトチルドレンのせいにはせず、自らをありのまま受け止め、楽しみながら発展させていきます。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^o^)

 

 

 

★お知らせ★

はあと・ステーションでは、2016年11月から、毎週月曜日を無料相談日とさせて頂くことになりました。

詳細は、以下リンクよりご覧いただけます。

どうぞお気軽にご利用下さい!

【お知らせ】月曜日は無料相談日/お気軽にお問い合わせ下さい!

 


 

はあと・ステーションでは、熊本で22年の実績を持つ心理カウンセラーが、あなたを親身になってサポートします。

月曜日は無料相談を受付中!

うつ等の心身の健康、仕事・育児・離婚・介護のお悩み、人間関係や金銭の問題など、何でもお気軽にご相談ください!

 

また、心理学や心理療法、カウンセリングに興味がある方や、自分の人生をより充実させていきたいとお考えの方に、「心理カウンセラー養成講座」「くまもとこころ塾」「ワークショップ」「ひふみ会」などのメニューをご用意しています。

 

私たちは、一人でも多くの方が、自分らしく、楽しく、幸せに生きていけるよう、全力で貢献していきます!

お問い合わせ

コメントを残す

コメントを投稿するにはログインしてください。