再決断~癒やしはあなたの中に~/言語科学心療士養成講座(2017/3/2開催)

こんにちは!

3月2日(木)、第5回目の「言語科学心療士養成講座(上級クラス)」を開催しました。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

 

今回は、以下のテーマについて講義を行いました。

・再決断療法

・交流分析の理論「交流のパターン」「値引き」「対決」「人生の基本的構え」

 

 

今日は「再決断療法」について、簡単にご説明いたします。

 

交流分析では、私たちは幼い頃に、自分や自分を取り巻く周囲に対するある種の“決断”をすると考えます。

これを「幼児決断」と言います。

 

例えば、あなたがまだ1歳にもならない幼い頃、お母さんが大事にしているお皿を割ってしまったとしましょう。

ついつい感情的になったお母さんに「お皿を割るなんて、あなたはダメな子ね!」と怒られてしまいました。

この時あなたは、無意識の内に「私はダメな子だ」と信じ込み、幼児決断をしてしまいました。

 

そのような幼児決断につながる体験には、本人にとって強烈な感情体験が伴っており、それがしっかりと身体に染み付いています。

思い出そうとしても記憶にないかもしれませんが、身体はしっかりと覚えているのです。

その結果、大人になってからも、何らかのストレスに晒された時、身体に刻まれた記憶が自然と蘇り、再演されるのです。

 

大人になったあなたは、会社の上司に叱られた時、「やっぱり私はダメな子なんだ」と呟いているかもしれません。

自分でも気づいていない幼児決断に縛られているため、「なぜだか分からないけど、うまくいかない」といった感覚に悩まされるのです。

 

 

再決断療法では、この幼児決断と、それに伴う感情体験に焦点を当てます。

幼い頃の出来事や感情体験を“今ここ”で再体験し、大人になったあなたの「アダルト(成人)」の自我状態を使って決断し直すのです。

 

上述の例で考えてみましょう。

あなたは、お皿を割ってお母さんに怒られてしまった幼い頃の場面に戻り、その時の状況や感情を“今ここ”で味わい尽くします。

そこで、大人になったあなたの「アダルト」の働きによって、幼い自分に“気づき”の材料を与えるのです。

 

「まだ小さいんだから、お皿を割っても仕方がないよね」

「お母さんも大切にしていたお皿だったから、ついつい感情的になっちゃったんだよね」

「そうか!あの時、私はまだ小さくて未熟だったんだ。ダメな子ではなかったんだ!」← 気づき

 

 

このように、新たな“気づき”を経て、新しい決断をしていくプロセスが「再決断療法」です。

 

再決断療法における一つの目標は、「私の価値は私自身が決める」という真の“自律”を獲得すること。

カウンセラーの役割は、ただ、クライアントの「アダルト」の活性化の手助けをすることだけです。

そのために、カウンセラーはクライアントにたくさんの情報や選択肢をプレゼントします。

それらを活かすのは、クライアント自身なのです。

 

クライアントの「アダルト」が活性化してくれば、クライアント自身の自然治癒力が高まります。

そして、クライアントの内側から「癒やし」が湧き上がってくるのです。

 

 

 


 

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