【20歳代女性(C子さん)】の相談事例
お恥ずかしい話ですが、お菓子や食事を食べ過ぎてしまいます。まったくおいしいとも感じませんし、いくら食べても満腹感もありません。吐いては食べるの繰り返しで、何かに突き動かされているようです。最近はそんな自分に嫌気がさして、かなり落ち込んでいます。体調も良くありません。カウンセリングで、何とかなりますか?
【C子さんへのカウンセリング】
過食や拒食の場合、その原因のほとんどが、幼少期から植えつけられた、劣等感、罪悪感、空虚感、恥ずかしさなどの否定的な感覚に根ざしています。ですから、この否定的な感覚を弱めない限り、ほとんどの依存症は治癒しません。C子さんの場合、たとえ過食が治まったとしても別な形(たとえば、拒食、リストカット、浪費、万引き等)で症状が出現する可能性が高いのです。つまり、劣等感、罪悪感、空虚感、恥ずかしさの感覚を自分の手でさらに強化していくのです。この場合、過食をやめることに焦点を当てたカウンセリングをすることはありません。 優越感-劣等感 正義感-罪悪感 満足感-空虚感 誇らしさ-恥ずかしさ の関係を、体験的に理解していただき、自律(自分の思考、感情、行動、言葉の全てに責任を取る)した自分を取り戻すための心理療法を継続していきます。自分を虐待することをやめ、そのままの自分を受け入れる習慣を身につけるのです。簡単にできることではありませんが、あきらめない限り、必ずたどり着けるものです。
【後日談】
C子さんは、当時、恋愛や結婚に対して、拒絶的な話をしておられましたが、いまや堂々たる三児の母です。やっぱり人間ってすばらしいですね。
